校長挨拶

 本校は大正十四年開校の旧制角館中学を母体とする角館高等学校と、昭和三年開校の角館高等女学校を母体とする角館南高等学校が統合し、平成二十六年に角館高等学校として誕生いたしました。二つの学校と現在の学校の、約百年に及ぶ歴史と伝統をもち、現在に至るまで国内外の各分野で活躍する人材を輩出してきた、県内でも大きな存在感を示している学校です。
 両校の教えである「若杉精神」及び「駒草精神」を継承し、本校の教育目標として「自ら高い志を掲げて努力し、世の中を清く賢く強く生き抜く人材の育成」を掲げ、生徒・職員ともに日々の教育活動に励んでいます。

若杉精神: 「矗々参天、国家棟梁ノ材」となる人材の育成、高い目標
に向かう強い心、質実剛健、柔剛の融和

駒草精神: 「清く賢く強い」人間の育成、間近に寄り添う繊細な心
知育徳育に偏しない体育の重視、郷土教育の重視

そして、旧制角館中学の創設に尽力された平福百穂先生は、次のように記しています。

「中学は角館に設立されればそれでよいとは思わぬ。それは少なくも将来東北で尤も優良な中学にしなくてはならぬ。」

 これは本校の在り方についての言葉ですが、これを実現するために、本校生徒には「角館高校に入学すればそれで良いとは思わない。少なくとも将来東北で最
も優良な人間にならなければならない。」という気持ちで目標を高くもち、学習や部活動、探究活動、学校行事などを始め、様々なことにチャレンジしてもらいたいと考えています。
 また、昨年度は現在の角館高等学校が創立十周年、今年度は旧角館高校百年、旧角館南高校九十七年を迎えております。これからも諸先輩方の百年の思いを
受け継ぐとともに、一世紀にわたり積み上げてきた歴史と伝統を継承してまいります。
 結びになりますが、本校生徒が三年の間に大きく成長し、将来は社会に貢献できる人材、リーダーとなって社会を牽引する人材として活躍できるよう職員一同頑張ってまいります。今年度も、本校に対する皆様の変わらぬご指導・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

令和七年四月
秋田県立角館高等学校長 下橋 実

学校遠景

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